【島根大学の貴重標本類5】パレオパラドキシア骨格復元模型

 パレオパラドキシアは,ほ乳類束柱目に属するカバに似た珍獣です。
 約1300万年前に絶滅し,それに近い動物も現在は生息していません。そのため,生態や分類上の系統的な位置も不明な部分が多く,「謎に満ちた古生物」のひとつとされています。 
 島根県からは、1980年3月、松江市玉湯町の来待石砕石場から下顎骨の化石が発見されています。
 島根大学に展示してあるパレオパラドキシアの骨格復元模型は,1982年に岡山県津山市で発見された約90点の骨格化石にもとづいて,島大生が1年がかりで組み立てたものです。復元されたパレオパラドキシアは,四肢が体の側方に強く張り出し,腹部を地面にこするように姿勢を低くしているのが特徴です。すんでいた環境や化石の出土状況などを総合的に研究したうえで復元したものです。

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