第31回島根大学ミュージアム市民講座「考古学からみた『出雲国風土記』と出雲国府」開催。

 2月5日(土)、第31回島根大学ミュージアム市民講座「考古学からみた『出雲国風土記』と出雲国府」を開催しました。 

 今回の講師は、奈良時代の国府・国庁(当時、各地方にあった役所)について、全国的な視野で研究しておられる大橋泰夫先生(島根大学法文学部教授・島根大学ミュージアム兼任研究員)でした。 

 国府にはどのような役職の人たちがいたのか、どんな儀式や仕事をしていたのか、建物はどのようなものだったのかなど、分かりやすく解説していただきました。 

 また、国府が成立する年代については、8世紀前半代とみる説と7世紀末~8世紀初頭とみる説の2つがあります。これは、天皇を中心とする古代国家の律令制度を考えるうえで大変重要な問題です。 

 この問題の解明については、出雲国府跡(http://iseki.ipc.shimane-u.ac.jp/search_detail.php?id=143...)の今後の発掘調査による成果が鍵をにぎっているようです。これからの調査の進展が期待されるところです。 

 この“古代出雲”連続講座は、次回(3/5)が最終回になります。どうぞご期待ください。

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