国登録文化財・島根大学旧奥谷宿舎(旧制松江高校外国人宿舎)

場 所 島根県松江市奥谷町140
時 代 1924(大正13)年11月落成
建物面積 137㎡(現在)
解 説 旧制松江高等学校の外国人教師向けに築造された2階建て洋風建築の官舎。当初,同一企画の1号官舎(独語教師居住用)と2号官舎(英語教師居住用)2棟が並んで建っていましたが,2号官舎は,1937年3月28日,火事で全焼しました。
木造2階建てで,2階の張り出し部分を玄関ポーチの柱が支えます。外壁は,1階が木製の横板張り、2階がセメントモルタル投げ付け塗り仕上げ。2連及び3連の連続窓を四周に付けます。
内部は多くが改装されていますが,1階北東側部屋内の天井・壁は,築造当初の漆喰塗りの状況を留めています。
第1号官舎には,「著作権の父」として有名なウィルヘルム・プラーゲ博士,第二の小泉八雲として慕われているフリッツ・カルシュ博士らが暮らしていました。
戦後は,島根県の英語教育に尽力したアメリカ人のバーソルド・アロンスタイン博士やアリソン女史らが暮らしました。
その後、宿泊施設や大学教職員宿舎として利用されていましたが,90年代の後半からは使われていませんでした。
松江市内で大正時代の洋風木造建築は珍しく、居住者も著名なことから、2007(平成19)年5月,国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。

そして2009(平成21)年10月、修復工事を終えて、サテライトミュージアムとしてオープンンし、現在、様々な展示会などが開催されています




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