2011年7月30日土曜日

夏休み子供ミュージアム体験教室「磯遊びで海の生き物を学ぼう!」を開催。

島根大学ミュージアムでは,毎年,フィールドを教室にして,体験学習教室を開催しています(昨年の様子はこちら》)。

今年も,夏休み真っ盛りの本日午後,松江市島根町の桂島を会場にして,磯の環境学習をテーマにした子供ミュージアム体験教室「磯遊びで海の生き物を学ぼう!」を開催しました。

講師は,貝類をご専門に研究されている田中秀典先生(NPO自然と人間環境研究機構・島根大学汽水域研究センター協力研究員)に務めていただきました。

まず,海岸に漂着しているゴミを拾い集め,どんなものがあるかを調査しました。約20分ほどで,ペットボトル,釣り糸,外国から流れ着いたビニール袋など,たくさんの漂着ゴミを集めることができました。田中先生のお話では,釣り糸が,鳥の口ばしに絡まるなど,人間が捨てたゴミが生き物に被害をもたらすそうです。


つづいて,磯にどんな生き物が生息しているかを調べるために,みんなで魚や貝などを採集しました。


1時間ほどで,稚魚,カニ,エビ,ボベ貝(カサガイ類の島根名),ニナ貝,タマキビ貝,ミズクラゲ,ウミウシなど,さくさんの小動物を採集することができました。


子供たちは,歓声をあげながら,自分たちが採集した生き物に触って感触を確かめたり,水槽のなかで稚魚を食べるカニや,驚いて紫の液体を出すウミウシを観察したりしていました。

また,同じ貝でも水面の上にいるもの,水のなかの浅い場所や深い場所にいるものといった種類があることについても解説してもらいました。

子供たちにとっては,身近な島根の海の生態系を,肌で感じながら学習することができた,貴重な夏休みの1日になったことと思います。 

2011年7月28日木曜日

企画展示「島根師範学校の遺産 ~島根大学に伝え遺されてきた近代の標本たち~」

島根師範学校男子部(松江市外中原町)

会 期:平成23827日(土)~919日(月祝)の土日祝日のみ 10001700

    *駐車場2台分(付近に第2駐車場数台分あり)

入館料:無料

島根師範学校(島根大学教育学部の前身校)とは,戦前にあった学校教員を養成するための高等教育機関です。そのルーツは,明治8年発足の小学教員伝習所(島根県・浜田県)にまでさかのぼることができます。有名な小泉八雲も,明治2324年,この学校(この頃は島根県尋常師範学校)で英語を教えていました。
島根大学教育学部や島根大学教育学部附属中学校には,師範学校で教材として使われていた標本が,永年にわたって保管されてきました。
これらの標本のなかには,現在では捕獲不可能な特別天然記念物も含まれています。これらは,学術的に貴重であるばかりでなく,近代学校教育や島根大学の歴史のうえでも重要です。
この展示会では,近代建築・島根大学旧奥谷宿舎を会場にして,近代にさかのぼる,こうした貴重な標本を展示します。

【主な展示資料】
・ヒト骨格
・戦前の液浸標本
・その他,様々な戦前の標本類
・師範学校の蔵書,明治中期の理科教科書


お問合せ先:島根大学ミュージアム TEL0852-32-6496

【島根大学の貴重標本類17】特別天然記念物ニホンカモシカ

ニホンカモシカ Capricornis crispus 偶蹄目ウシ科


京都府以東の本州・四国・九州の山岳地帯に生息する日本固有種。
標高の高い,ブナ,ミズナラなどの落葉広葉樹林にすんでいます。
国の特別天然記念物。

現在,島根大学旧奥谷宿舎(サテライトミュージアム)で展示中です。

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2011年7月27日水曜日

佐賀大:「美術館」設置へ 学生、教員らの作品展示

佐賀大学で,学生や教員、卒業生の作品などを展示する附属美術館が建設されるそうです。
近年,全国の国公立大学で,博物館や美術館設立の動きが加速しているようです。

・毎日新聞》http://mainichi.jp/area/saga/news/20110727ddlk41100405000c.html
・佐賀新聞》http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2003947.article.html

2011年7月21日木曜日

ミュージアム本館に第2展示室を開設しました。

ミュージアム本館に第2展示室を開設しました。

島根師範学校旧制松江高校の頃に教材として使われていた,古い標本類を展示しています。

お気軽にご覧ください。


【島根大学の貴重標本類16】タイマイ

タイマイ Eretmochelys imbricata ウミガメ科タイマイ属


サンゴ礁が発達した熱帯や亜熱帯の海洋に生息します。日本は最北の繁殖地。
日本では,甲板がベッコウ細工の原料にされたため,世界各地から大量に輸入されていました。1993年以降は,輸入禁止にされています。
現在,絶滅危惧種に指定されています。
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2011年7月20日水曜日

【島根大学の貴重標本類15】特別天然記念物ライチョウ剝製標本

ライチョウ Lagopus mutus キジ目ライチョウ科ライチョウ属


メス
日本では,中部山岳の高山に生息しています。
羽毛の色は,夏は褐色,冬は純白と季節によって変化します。
国の特別天然記念物
戦前の島根師範学校男子部の時代に購入され,島根大学教育学部附属中学校で保管されていました。
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【島根大学の貴重標本類14】オオミズナギドリ剝製標本

オオミズナギドリ Calonectris leucomelas
オス,昭和41.7.2,隠岐諸島・大波加島で捕獲
夏は,主に日本で繁殖します。
島根県西郷町(現:隠岐の島町)の沖ノ島は,「沖島オオミズナギドリ繁殖地」として,国の天然記念物に指定されています。
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【島根大学の貴重標本類13】世界遺産に生息するオガサワラオオコウモリ

オガサワラオオコウモリ Pteropus pselaphon 翼手目オオコウモリ科

世界遺産に登録された小笠原諸島の固有種。
国の天然記念物。
父島での1998年における生息数は,130-150頭と推定されています。


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2011年7月19日火曜日

島根大学附属中学校の標本を受入れ

本日午後は,島根大学教育学部附属中学校(松江市菅田町)に保管してあった剝製標本などを島根大学ミュージアム本館に運び込む作業をしました。

附属中学校には,これまで戦前につくられたと思われる剝製標本が,たくさん保存されてきました。

これらの標本は,おそらく,島根大学教育学部の前身校である島根師範学校男子部の時代のものです。戦後,松江市外中原町(現松江一中)にあった師範学校が,島根大学教育学部になり,今の松江キャンパスに移転したあと,残された校舎は,附属中学校として使用されました。

標本の一部は,附属中学校に残され,その後の校舎移転に伴って,現在の場所に一緒に移され,保管されてきたようです。

このたび,島根大学ミュージアムで引き取ることになり,本日,とりあえず半分ほど運びました。

特別天然記念物に指定されているライチョウやニホンカモシカなど,現在では,捕獲が絶対不可能なものも含まれており,大変貴重な資料であるといえます。

ミュージアム本館は狭いため,とりあえず,作業室を削って第2展示室とし,ここに運びいれました。これから,キャプションなども作っていきたいと思います。
搬入した標本類(特別天然記念物のニホンカモシカもいます。)
世界遺産に登録された小笠原諸島の固有種オガサワラオオコウモリ
現在では,採取不可能です。
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第37回島根大学ミュージアム市民講座 「ハナバチたちの衣食住~身近な隣人の素顔に迫る~」(まつえ市民大学連携講座)

第37回島根大学ミュージアム市民講座
「ハナバチたちの衣食住~身近な隣人の素顔に迫る~」(講義)

講師:宮永 龍一(島根大学生物資源科学部准教授)
日時:平成23年8月20日(土) 午後1:00~2:30
場所:松江スティックビル5階(松江市白潟本町43番地) 501・502研修室

最近,みられなくなったミツバチの生態についてお話していただきます。

2011年7月16日土曜日

第36回島根大学ミュージアム市民講座 「中海の二枚貝と環境~中海産「おいしい赤貝」の復活をめざして~」開催。

本日午後は,第36回島根大学ミュージアム市民講座 「中海の二枚貝と環境~中海産「おいしい赤貝」の復活をめざして~」を開催しました。


今回の講師は,かつて中海でたくさん採れていた「赤貝(正式な標準和名はサルボウガイ)」の再生に取り組んでおられる山口 啓子先生(島根大学生物資源科学部准教授)でした。

講座では,赤貝がどのような水環境に生息しているのか?干拓堤防ができた現在の中海で,どこに稚貝をまけば上手く繁殖するか?などの調査研究成果について話していただきました。

現在,中海では干拓堤防(森山堤防)の一部が開削されて,赤貝が生息できる水域が部分的にできてきているようです。今後は,稚貝の放流に適した場所をより具体的に追究したり,赤貝の生息に適した水質の改善を進めたりすることが課題になっています。

こうしたご研究によって,将来的には,再び中海特産のおしいい赤貝が全国の食卓に並ぶ日が期待されます。

次回の島根大学ミュージアム市民講座は,8月20日(土),ハナバチたちの衣食住~身近な隣人の素顔に迫る~」です。ご期待ください。

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2011年7月15日金曜日

【島根大学の貴重標本類12】ムササビ剝製標本

ムササビ Petaurista leucogenys リス科ムササビ属


日本の固有種。本州、四国、九州に生息。
夜行性で、主に樹上で生活し、種子、果実などを食べます。

【島根大学の貴重標本類11】ネコザメ剝製標本

ネコザメ Heterodontus japonicus ネコザメ目ネコザメ科


日本では北海道以南の沿岸で見られるほか、朝鮮半島、東シナ海の沿岸海域に分布します。浅海の海底付近に生息し、岩場を好みます。

2011年7月14日木曜日

【島根大学の貴重標本類10】ホッスガイ

ホッスガイ Hyalonema sieboldi 海綿動物門六放海綿綱

深海にすむ珍種。
海底に立つような姿勢で生活しています。僧侶が使う払子(ほっす)に似ているので払子貝と呼ばれています。
精巧なガラス質繊維から成る骨格構造をもっています。

2011年7月13日水曜日

教育学部横で旧制松江高校時代の石段発見

先日,教育学部校舎横にある石段の補習工事の際,写真のような装飾付きの石が,土のなかから発見されました。

この石段は,戦前の旧制松江高校時代からあるものだと思われます。おそらく,この装飾付きの石も戦前からあるものでしょう。

松江キャンパスに残っている,松江高校時代の遺構は,登録文化財の正門門柱くらいです。
しかし,この石段も戦前のものです。工事などでうっかり壊されることがないよう,保護していきたいと思います。


2011年7月9日土曜日

博物館見学実習で松江市鹿島町の博物館を見学。

本日は,朝から博物館学関係の授業をおこないました。

午後は,市内にある2か所の博物館見学に行きました。展示テーマ・構成,展示解説,照明などの優れている点について,各自で考えてもらい,レポートにしてもらいました。
島根原子力館
原子炉格納容器の模型展示
鹿島歴史民俗資料館の隣りにある佐太神社
最後に,佐太神社に参拝し,夏休みにある博物館実習(館務実習)が上手くいくことを祈願して,本日の授業を終了しました。

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2011年7月4日月曜日

平成23年度 夏休み子どもミュージアム体験教室「磯遊びで海の生き物を学ぼう!」

平成23年度 夏休み子どもミュージアム体験教室
「磯遊びで海の生き物を学ぼう!」

海の生き物の観察と、海岸のゴミが海の生き物へ与える影響を一緒に考えましょう! 


日 時 :2011730日(土) 13001430
場 所 :桂島 (松江市島根町加賀)
講 師 :田中 秀典(NPO自然と人間環境研究機構・島根大学汽水域研究センター協力研究員)
対 象 :小学3年~6年の親子 15組(申込人数多数の場合抽選)
参加費 :無料


応募方法:往復はがき または 電子メールにて住所・参加者氏名(子ども・大人)・学年・電話番号を明記のうえ、申込先までご応募をお願いいたします。

【締切】 平成23720日(水) 25日(月) 必着  応募者多数の場合は抽選になります

申込先 :【住所】 690-8504 島根県松江市西川津町1060 島根大学ミュージアム(担当:田中)
       【電子メール】igawa[アットマーク]riko.shimane-u.ac.jp

【主催】島根大学ミュージアム 
【後援】松江市教育委員会

2011年7月2日土曜日

フィールド授業で博物館・遺跡見学

本日は,朝8時から夕方6時まで,斐伊川流域の文化をテーマにした一般教養授業(法文学部など開講)の巡見で,博物館や遺跡,史跡の見学をしました。


主なコースは,愛宕山公園・日清戦争紀念碑(出雲市平田町)→青木遺跡出雲弥生の森博物館・西谷墳墓群(出雲市大津町)→たたら製鉄鉄師の田部家土蔵群・鉄の歴史博物館(雲南市吉田町吉田)→重要文化財菅谷たたら・山内生活伝承館でした。


たたら製鉄では,多くの砂鉄や木炭が使われます。そのためには,豊富な砂鉄を含む真砂土や森林資源が必要です。こうした地域文化が自然環境と密接に関連していること,逆にカンナ流しによって出雲平野が広がるなど,相互作用として環境を変えることを,理解したようでした。


学生たちは,県外から島根大学に来ている者も多く,初めて行く場所がほとんどだったようで,熱心に見学していました。実際に現地を見聞することの重要性を学んでくれたと思います。
愛宕山公園・日清戦争紀念碑
出雲弥生の森博物館(学芸員の先生に丁寧なご説明をいただきました。)

菅谷たたら(ガイドの方に熱心なご説明をいただきました。)
山内