2017年8月19日土曜日

第98回島根大学ミュージアム市民講座「出雲市内の国引きジオパーク・ジオサイトを学ぶ」を開催しました。

 本日午後、松江スティックビル(松江市白潟本町43番地)にて、第98回島根大学ミュージアム市民講座「出雲市内の国引きジオパーク・ジオサイトを学ぶ」を開催しました。この講座は、平成29年度島根大学ミュージアム市民講座第1ステージ「 ”国引きジオパーク”を目指して!」 (まつえ市民大学連携講座)の最終回になります。

 今回の講師は、野村律夫先生(島根大学名誉教授)が務められ、講演では、構想されている”国引きジオパーク”エリア内のうち、出雲市内にあるジオサイトについて紹介されました。

 まず、もし出雲地域に島根半島がなかったらこの地域の地形はどうなっていたのかについて説明されました。今から約1500万年前頃以降、フィリピン海プレートが北へ沈みこむ運動によって、扇子が閉じられていくように、大地が圧縮され、島根半島の山塊が形成されていきます。そのおかげで、河川から運ばれた土砂は、海の沿岸流に流されることなく、堆積していき、出雲平野を作り出しました。また、残ったところは宍道湖・中海になり、豊かな人間生活を支える地域になったわけです。

 次に出雲市内にある「国引きジオパーク構想」ジオサイトについて解説がありました。

 出雲大社の西、稲佐の浜から日御碕灯台に向かう途中には、スリッケンサイドといわれる「大社断層の巨大な擦痕」が見られます。地殻の運動によって断層ができ、大地がずれていく際にこすれた跡です。

 「日御碕の柱状節理」は、約1600万年前に噴火した溶岩が、冷却され収縮した際に、綺麗な幾何学的な割れ目ができたものです。
 
 「弥山のごえんゴウロ」と呼ばれるサイトは、弥山の山腹にある、部分的に木が生えていない丸い場所です。これは、この部分で流紋岩が崩落し、大小の石がたまって木が生えない環境になっているためです。なぜか、真ん中部分だけは緑があり、五円玉のように見えるので、この名前がついています。

 このほかにも出雲市内には、「小伊津海岸の洗濯岩」や「八雲風穴」など、様々な興味深いサイトがあります。

 こうした様々なジオサイトを見学して、ぜひジオパークを五感で楽しんでほしいと提唱されて、講座の締めくくりとなりました。

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