2018年3月17日土曜日

第102回島根大学ミュージアム市民講座「離島・隠岐の仏教文化-隠岐国分寺を中心に-」を開催しました。

 本日、松江市市民活動センターで第102回島根大学ミュージアム市民講座「離島・隠岐の仏教文化-隠岐国分寺を中心に-」を開催しました。この講座は、平成29年度島根大学ミュージアム市民講座第2ステージ「隠岐学I~先史時代から古代までの隠岐文化を学ぶ」(まつえ市民大学連携講座) の最終回になります。
 今回の講座は、大橋泰夫先生(島根大学法文学部教授)で、隠岐の古代仏教についてのお話でした。
 わが国への仏教伝来は、欽明天皇の治世、538年、百済から伝えられたとされています。そして、7世紀後半には全国に広まり、7世紀末には545ヶ寺が存在していたといわれています。こうした仏教寺院建立の理由としては、豪族層が古墳にかわって権威を誇示するために推進していたようです。
 8世紀の隠岐における古代寺院としては、権得寺廃寺、犬町廃寺、隠岐国分寺、隠岐国分尼寺の4か寺が存在していたことが分かっています。
 このうち国分寺は、聖武天皇によって741年に詔が出され、仏教による鎮護国家思想に基づいて全国に造営された官寺です。金堂、講堂、経楼などのほか、七重塔などもあったようです。
 隠岐国分寺は、2007年に江戸時代の本堂が火災にあったのち、発掘調査がなされました。その結果、金堂や経楼の可能性をもつ建物跡、築地塀跡などが見つかりました。また出土した瓦は、上淀廃寺と同じ種類のもので、伯耆の影響がうかがえるようです。
 今後は、寺域全体がどのような伽藍配置だったのかなどの解明が課題となっています。
 12月から開催してきました「隠岐学I」は、今回で終了となりました。好評だったため、いずれ「隠岐学II」も企画したいと考えております。多くの皆様に聴講いただき、まことにありがとうございました。

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